2012年08月04日

耐震について勉強してきました!

こんにちは、構造設計室の東條です。


未曾有の災害となった東日本大震災から一年が経ち、建築ももっと進歩していかねばと思っていた折、第一工業大学で耐震についての公開講座が行われるということで、勉強のため、受講してきました。


題目は『耐震技術最前線 地震から身を守る術を学ぶ』ということで、免震構造、制震構造といった技術や、既存の建物の補強技術などを学ばせていただきました。


写真1.jpg

写真は冒頭で挨拶をされた『西嶋啓一郎教授』

講演者は、『福島順一教授』、『古田智基教授』、『位田達哉講師』の三名で、皆様日頃から大勢の学生を相手に講義をされているだけあって、とても聞きやすく、わかりやすい内容でした。



写真2.jpg

『福島順一教授』  【最近の耐震建築事情】

・ 安全から安心の建築へ
・ 事業継続計画(BCP)の重要性



写真3.jpg

『位田達哉講師』  【耐震補強の必要性と工法概要】

・ 社会的背景からみた耐震補強の必要性
・ 耐震補強の流れ
・ 一般的な耐震補強工法



写真4.jpg

『古田智基教授』  【木造住宅の制震構造標準化】

・ 戸建住宅向け制震デバイスの開発研究概要



大変勉強になりました!ありがとうございます!!



さて、今回耐震についての勉強をしてきましたが、東条設計でも、最近は耐震診断や改修等の依頼、相談が官民問わず増えてきております。


補助事業の実施等様々な要因が考えられますが、やはり、地震大国日本に住んでいて、地震にあったことがないという方はおられないはず。特に最近は大きな地震災害の経験や、またその予測情報等で、関心が高まってきているのでは、と思います。


とはいえ、耐震が重要なのはわかっていても、実際どんなことをするのかわからない!という方もいらっしゃると思います。そこで、今回は耐震の仕事の始めの段階である、耐震診断の様子を、実際に行った鉄筋コンクリート造建物の調査写真で、少しだけ説明したいと思います!



IMG_0256.jpg

これは鉄筋探査の様子。写真は弊社構造設計室の池田室長です。鉄筋コンクリートで作られた建物、当然中には鉄筋が入っています。そしてその鉄筋が強度に大きく影響するのです!・・・が、コンクリートの中にある鉄筋を、見て確認することはできません。そこで、この写真のように専用の機器を使い、コンクリートを傷つけることなく、鉄筋の位置を確認できるのです。



鉄筋探査後実測.jpg

探査後の実測の様子。写真は弊社構造設計担当の鎌田常務です。実測では、かぶり厚や、配筋を状態を調査し、施工管理の状態を確認します。
設計図書がない場合は、実際にハツリ(コンクリートを削る)を行い、鉄筋径等を確認することもあります。


コア抜き.jpg

コンクリートコア抜きの様子。コア抜きとは、コンクリートに穴を空ける作業のことなのですが、なぜそんなことをするのかといいますと、その穴を空けて取り出したコンクリートで、強度や、劣化の状態、中性化の深さ等を調べるためです。


こうして調査した結果を元に、細かく構造計算を行い、地震に対する安全性を診断、必要な場合は耐震補強の提案、補強設計、耐震改修と進んでいきます。


古い建物、特に1981年の建築基準法改正(新耐震規定)以前の建物は、そもそもの強度が低かったり、施工管理が甘かったりといったことが起こりえます。いつ来るともわからない大地震に備え、是非一度診断を受けられることをお勧めします。


とまぁ、構造設計者の立場から、少し怖がらせるようなことを言わせていただきましたが、備えあれば憂いなし!診断する必要があるかどうかもわからないという方も、相談は無料になりますので、不安があるようでしたら、是非一度お話をお聞かせください。

posted by 東条設計 at 19:45| 鹿児島 ☁| 監理の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする