こんにちは!
いつも大変お世話になっております。
意匠設計室 野瀬です。
8月20日に鹿児島神宮 祖霊殿新築工事の上棟祭が執り行われました。
幸野宮司をはじめ、関係者の方々、多くの地域の方々にご参列頂き盛大な『祭り』となりました。
今回の上棟祭はクライアントが鹿児島神宮様ということで、斎主 伊賀禰宜のもと古式の神事に沿った厳粛な式典となりました。
そして、なんと!!!
私が、設計事務所担当者ということで所役の1つである『検知役』を務めさせて頂くことになりました!!!
初めての体験で緊張しましたが、開始前に伊賀禰宜、赤崎権禰宜のご指導のもとリハーサルを行い、衣服をお貸し頂き、着付けを行って万全の状態で臨むことができました。
▲左から伊賀禰宜、脇主典、高野瀬、工匠(鎌田建設様 3名)
▲検知役の姿(時代劇のお奉行様になった気持ちでした)
それでは、神事の一部をご紹介させて頂きます。
▲祭場の様子
@斎主祝詞奏上
▲斎主 伊賀禰宜による祝詞奏上
A曳綱の儀・・・棟木を引き上げ、これをもって棟上げとする重要な儀式です。
検知役の『エイ エイ エーイ』の合図により、参列者の方々で綱を曳きました。
▲検知役の合図 ▲曳綱の様子
B槌打の儀・・・棟木(建物)が千年にわたり安泰であるように祈願する儀式です。
工匠役の『千歳棟』、『万歳棟』、『永永棟』の合図で2名の工匠役の方々が木槌で棟木を打ち付けました。
▲工匠役の合図
C散餅散銭の儀・・・建物四方に赤餅、白餅、銭を散じ、神様にお供えをする儀式です。
▲散餅散銭の儀の様子
D玉串拝礼
▲斎主 伊賀禰宜 ▲幸野宮司 ▲弊社折田
E参加者全員の下散餅散銭の儀
今回の経験を通し、上棟祭1つ1つの神事の意味を再度勉強させて頂く良い機会を与えて頂きました。ありがとうございます。
伊賀禰宜のお話より、上棟祭をここまでする機会はかなり減ってきているとの事でした。我々日本人として、後世に日本の良き伝統を残していきたいとお祭りに参加し感じました。
また、古式に沿った上棟祭は弊社でもほとんど経験をした事がなく霧島神宮の仕事以来でした。大変貴重な体験をさせて頂きました。鹿児島神宮様、上棟祭関係者の方々本当にありがとうございました。
鹿児島神宮 祖霊殿は12月に完成を迎えます。完成に向け精一杯監理に努めてまいります。
◇設計コンセプト◇
伝統とモダンを重ねる線の建築
鹿児島神宮は2024年に150年目を迎える。
桜並木と水が流れる自然豊かな立地に
神社施設としての伝統と日本建築の要素を持ちながら
環境との調和、地域から愛される建築を目指す。
納骨するモダンな白い壁とガラスから構成される箱を
黄泉と現世の結界を表す4つの鳥居が覆う。
来訪者を迎え入れる伝統とモダンを重ねた線の建築である。
▲完成イメージ外観パース ▲広間イメージ
posted by 東条設計 at 14:59| 鹿児島 🌁|
上棟式
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