意匠設計の脇田です。
大和村役場庁舎耐震改修工事、竣工のレポートです。
既存役場は昭和47年(1972年)5月に完成した建築物です。完成から今年で49年の歳月を経過してます。
話のネタとして、1972年の出来事を検索してみました。
・札幌オリンピック開催
・ミュンヘンオリンピック開催
・横井庄一さん帰還(長い間お疲れ様でした)
・連合赤軍あさま山荘事件
・沖縄返還
・田中角栄内閣発足(「日本列島改造論」が有名ですね)
・日中国交正常化(眠れる虎が目をさました時)
・桜島大噴火(弊社社屋のすぐ近くです)
激動の時代ですね。物資の乏しい時代に施工にあたった地元の建築業者様も大変だったと思います。
ここからが高度成長期の始まりです。
ちなみに私は昭和38年生まれ(兎年)ですので9歳の時に完成したのですね。
大和村長から「改修後はあと25年間は使い続ける建物だから、そういう設計をして欲しい。」と熱い激励を受けました。
建築のライフは人の人生より長いものです。そこが設計事務所としての重責を感じるところです。
工事中の画像です。構造体のクラックをマーキングし一つ一つ丁寧に記録し補修をします。
耐震補強ブレース設置工事中の状況です。
改修工事前の役場庁舎です。49年間お疲れさまでした。
改修工事後の役場庁舎です。ピカピカの役場庁舎に生まれ変わりました。
奥に見えるのが耐震補強ブレースです。他にも、柱のカーボン繊維巻き補強などを施し、耐震性能を現行基準へと高めました。
構造設計担当者の腕の見せ所です。
最近よく聞くSDGsの思想にもある「つくる責任、使う責任」にも合致するプロジェクトでした。
このような有難いプロジェクトを発注頂き、受注できた事に感謝致します。有難う御座いました。
建築が再び生まれ変わる喜びを感じる素晴らしい機会でした。
posted by 東条設計 at 20:58| 鹿児島 ☁|
東条設計ニュース
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